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劇団アトリエ第12回公演『ピータァ・フック』

 2011年3月、架空の地域である北海道北成別市(きたなんべつし)の劇団、演劇集団ネバー・ランドが札幌市のシアターZOOという劇場に公演をしに来た。劇団員は20代前後が多く、自分の劇団の作品に自信を持ち、熱意を持っている。
 それから3年後の2014年3月、再び劇団ネバー・ランドが札幌にやってきて、3年前と同じ作品を上演する。


 演劇をやり始めた頃の、根拠のない自信はどこへいったのか。3年後の劇団ネバー・ランドの団員の多くは座付き作家の作品をつまらないと感じるようになっている。彼らはいったいどうして演劇をやり続けるのか、演劇とはいったいなにが面白いのか、演劇にかかわることはどれだけ大変なのか、演劇をやっている人々はなにを考えているのか?
 この公演を最後に、彼らはそれぞれの道を歩み出す。
 演劇をやる現代の若者たち、大人になりきれない人々を描く。

 

 演劇というのは本当に素晴らしいものだと思う。チケットを手に入れて、公演日まで待つあのワクワク感。少しお洒落な格好をして友人や恋人と喫茶店で待ち合わせ。あの俳優さんいつもとは違った感じの役らしいよ、すごく楽しみだね、なんていう会話をしながらコーヒーを飲む。劇場に着くとそこには長蛇の列。早く劇場に入りたい人たちがたくさん並んでいる。やっと劇場に入るとそこにはハイセンスな舞台装置がある。いったいなにが始まるんだろうと更に期待に胸が高まる。客席が暗くなる。音楽がかかる。照明が明けて、俳優たちが登場する。そこからはあっという間の二時間。俳優が一列に並び客席にお辞儀。興奮気味にしかし感慨深く拍手。いつまでも拍手をしていたい。目の前の俳優たちに拍手を送り続けたい。きっとこんな体験は演劇でしか味わえないのだと思う。 そんな作品つくってみたいよ、本当に申し訳ないよ。だから、そんな作品も作れないのに自分のことカッコイイと思っているような ロクでもない演劇人はクソでも喰らってろ、 って自分に言い聞かせておきます。あと十年か二十年くらいは。この作品ではそんな思いをぶつけられたらと思っています。

【演出・脚本】

小佐部 明広(劇団アトリエ)

【出演】

小山 佳祐(劇団アトリエ)

柴田 知佳(劇団アトリエ)

伊達 昌俊(劇団アトリエ)

有田 哲(劇団アトリエ)

小佐部 明広(劇団アトリエ)

細谷 史奈(劇団千年王國)

信山E紘希(座・れら)
辻 直弥(北海学園大学演劇研究会)
山下 瑚波

玉井 春花

佐竹 遥

【日時】

2014年

2月28日(金)20:00
3月1日(土)14:00/19:00    
3月2日(日)12:00/17:00

【上演時間】

​1時間19分

【会場】

扇谷記念スタジオ シアターZOO

(札幌市中央区南11条西1丁目ファミール中島公園B1F)

 

【料金】

<前売>一般1,600円/25歳以下1,000円/高校生以下500円

<当日>一般1,800円/25歳以下1,200円/高校生以下600円

【スタッフ】

舞台プランナー 川崎 舞
照明 山本 雄飛(劇団しろちゃん)
音響 柳田 紗耶未(北海学園大学演劇研究会)
衣装 阿部 文香(北星学園大学演劇サークル)
小道具 小川 沙織(劇団ELEMENTs)
宣伝美術 小佐部 明広
制作 加納 絵里香、柳田 紗耶未(北海学園大学演劇研究会)

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